福島県立医科大学 乳腺外科学講座 公式サイト
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専攻医 照井 妙佳

会津中央病院 外科
出身大学
2021年 福島県立医科大学医学部卒
所属学会
日本外科学会
日本乳癌学会
日本内分泌外科学会
日本乳がん検診精度管理中央機構 読影認定医

秘書 高橋 明美

乳腺外科学講座 教授秘書

医局秘書 澤田 舞子

乳腺外科学講座 医局秘書

教室概要

1952年(昭和27年) 4月 遠藤辰一郎先生を教授とする遠藤外科開講。
1954年(昭和29年)11月 外科学第二講座に名称変更。
1985年(昭和60年)10月 阿部力哉先生が主任教授に就任。
1999年(平成11年) 2月 竹之下誠一先生が主任教授に就任。
2009年(平成21年) 4月 器官制御外科学講座に名称変更。
2016年(平成28年)11月 外科学講座再編に伴い乳腺外科学講座開講。
2017年(平成29年) 2月 大竹徹先生が主任教授に就任。

私は本邦で乳癌診療の黎明期を創り上げた本学旧外科学第二講座に入局し、現在至るまで一貫して乳癌の研究や診療に携わってきました。臓器別講座再編に伴い乳腺外科学講座が新設され、2017年2月1日付けで初代主任教授に就任いたしました。
 乳腺外科学は、がん検診、診断、外科治療、薬物療法、緩和療法、放射線療法、理学療法、がんゲノム医療、がん患者と家族の支援活動などを通じて癌の集学的治療を体系的に学ぶことができる重要な分野です。また、乳癌を用いた研究は基礎医学と臨床医学の橋渡し研究としても重要な位置を占めており、先端診断技術、新規薬物療法の開発と感受性、治療効果の予測マーカーの探索、新規抗癌剤や分子標的治療薬の創薬など、今後の癌治療における様々な革新的技術開発には必要不可欠の分野でもあります。私に課された使命は、そうした乳腺外科学の教育や研究を通じて腫瘍外科を体系的に学べる教室を運営することにより、癌診療における多くの指導者を内外に輩出することと考えています。

当教室では以下の目標を掲げております。
 教育:本学は都道府県がん診療連携拠点病院として地域におけるがん診療の中心的役割を果たすだけでなく、ふくしま国際医療科学センターや臨床研究センターと連携し最新の集学的がん診療を実現する専門の教員を数多く揃えています。乳腺外科学講座はそれらの診療科や部門と連携し、年間約1000例の乳癌症例を有する本学および県内外の関連施設全体で乳腺専門医の育成を加速します。
 研究:本学の特徴である豊富な乳癌手術サンプルを用いて、新規抗癌剤・抗体医薬標的分子の薬剤感受性や創薬などの分野で基礎研究を継続します。薬物療法の治療効果予測マーカーや乳癌サブタイプ鑑別キットなど、革新的技術開発を背景にした癌のテーラーメード医療を推進します。
 診療:本学は地域から大きな信頼と期待を寄せられ、県内の乳癌診療における中心的役割を果たしています。こうした現況は本学の長い歴史の中で少しずつ培われてきた成果ですが、今後は乳癌患者を中心に多職種が集結し質の高いチーム医療を実践することで、より専門的で人間味あふれる乳癌診療体制の構築に尽力します。
 震災後の復興で竹のように撓るレジリエンスを示した本学において、今こそすべての教員、研究者、職員が一丸となって、「人を救い、人を育て、人を残す」、ここ福島の地で産学官が一体となった独自のしくみを創造し、解のない医療の現場でがんと闘う患者と家族の心に寄り添い、「生き抜く力」を与えることができるような高い倫理観を持った外科医の教育に努めてまいります。

診療内容

診療担当医は以下のリンクをご参照ください。
https://www.fmu.ac.jp/byoin/new/sinryoka/nyusen.html

治験

JCOG(日本臨床腫瘍研究ブループ)参加施設:
施設研究責任者 大竹徹、施設コーディネーター 立花和之進

・JCOG1204:
再発高リスク乳癌術後患者の標準的フォローアップとインテンシブフォローアップの比較第III相試験
・JCOG1505:
エストロゲン受容体陽性・低リスク非浸潤性乳管癌に対する非切除+内分泌療法の有用性に関する単群検証的試験
・JCOG1607:
高齢者HER2 陽性進行乳癌に対するT-DM1 療法とペルツズマブ+トラスツズマブ+ドセタキセル療法のランダム化比較第III 相試験
・JCOG1709A:
日本人乳癌患者を対象とし仮想的市場評価法を用いて患者が考える「生命」や「健康」に対する金銭的価値を支払い意思額(Willingness to pay:WTP)として検証する前向き観察研究
・JCOG1806
薬物療法により臨床的完全奏効が得られたHR陰性HER2陽性原発乳癌に対する非切除療法の有用性に関する単群検証的試験
・JCOG1919E
ホルモン受容体養成HER2陰性進行再発乳癌に対する
パクリタキセル+ベバシズマブ+アテゾリズマブの
ランダム化比較第Ⅲ相医師主導治験

 

JBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)参加施設:

・JBCRG-M04(BOOSTER):
ホルモン陽性HER2陰性進行再発乳癌に対する、ホルモン療法による維持療法を利用したベバシズマブ+
パクリタキセル療法の治療最適化研究-多施設共同無作為化比較第II相臨床試験-
・JBCRG-M05(PRECIOUS):
HER2陽性の進行・再発乳癌に対する ペルツズマブ再投与の有用性を検証する第III相臨床研究
- ペルツズマブ再投与試験 -
・JBCRG-22(Neo-Entrance)医師主導治験:
Triple negative乳癌における,エリブリンメシル酸塩を用いた術前化学療法多施設共同無作為化第Ⅱ相臨床試験
・JBCRG-M06(EMERALD):
HER2陽性進行・再発乳癌におけるトラスツズマブ、ペルツズマブ、タキサン併用療法とトラスツズマブ、ペルツズマブ、
エリブリン併用療法を比較検討する第III相臨床研究
・JBCRG-M07(FUTURE):
フルベストラント使用中に病勢進行したホルモンレセプター陽性進行・再発乳癌患者に対する、パルボシクリブ
追加投与の有効性の検討-多施設共同臨床試験-
・ALEXANDRA/IMpassion030:
手術可能なトリプルネガティブ乳癌患者を対象とした、術後補助療法におけるアテゾリズマブ(抗 PD-L1抗体)+
アンスラサイクリン/タキサンベースの化学療法と化学療法単独を比較する多施設共同ランダム化非盲検第III 相試験
・JBCRG-C07(REIWA study):
転移・再発乳癌における遺伝子パネル検査FoundationOneR CDxの 治療方針決定に与える影響を検討する観察研究
・JBCRG- ABCD:
進行再発乳癌データベースプロジェクト

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